話題の本、会田卓司著『日本経済の勝算』やっと読み終えました。
国債発行と償還に関しての洗脳が解かれます。
まとめるとこんな感じです。
1. 「財政のワニの口」は幻(ワニはいませんでした論)
財務省などが示す、一般会計の歳出と税収の乖離を表すグラフ(いわゆる「ワニの口」)について、「歳出には国債の元本返済費(債務償還費)が含まれているのに対し、歳入側にはそのための借換債の発行収入が含まれていない」という左右非対称の比較に基づいていると批判。
国債は原則として借換えによって永続的に回されていくものであり、国際的な標準では歳出に債務償還費は計上されないため、こうしたワニの口の拡大は実態を正確に反映していないと主張。
2. 国債の「60年償還ルール」の見直し
日本独自の「国債は60年で完済しなければならない」というルール(国債整理基金への定率繰入れ)が、実態のない過度な財政不安や緊縮財政を正当化していると指摘。このルールの見直しや、国債発行を前提とした積極的な財政出動の必要性を強く提言。
3. 「プライマリーバランス(PB)黒字化目標」への批判
財務省が掲げるPB黒字化目標や緊縮財政路線に対し、「経済拡大の責務を放棄し、かえって長期のデフレや需要不足を招き、結果的に財政悪化を悪化させた」と厳しく批判。緊縮財政から脱却し、政府が大きな役割を果たして積極財政を行うべきだと主張。
4. ネットの資金需要と投資超過による「強い経済」
企業貯蓄率と財政収支の合算(ネットの資金需要)に着目し、日本経済を停滞から救うためには官民で一定の投資超過(GDP比5%程度など)を実現し、名目成長率3%台を目指すような「高圧経済」と戦略的な財政出動が必要であると主張。
読み終わった後に、明るい気持ちになる財政論でした!


