令和2年の統計では、小学4年生から中学3年生までの児童の通学における長期欠席指導が29万人、そのうち不登校が19万人もいるそうです。これは8年連続増加しているとのこと。特に近年では小学生の不登校も増えてきているそうです。大田区では不登校特例校として「つばさ教室」が設置されています。池上教室(旧池上図書館)、蒲田教室(志茂田小学校)、大森教室(大森清掃事務所西分室)、羽田教室(羽田保育園)の4教室があります。自主学習、体験学習、スポーツなどを少人数で行い、徐々に同じような環境で悩んでいる児童たちとのコミュニケーションを取りながら通学に慣れていくようなカリキュラムです。また2021年4月より御園中学校では中学生を対象とした分教室の「みらい教室」を開講しています。JA(農協)と連携した農作業の体験学習など子供たちが土を触り自然に触れることで人間本来の自然との共存を目的とした教育を心掛けています。

つばさ教室 大田区ホームページ:つばさ教室 (city.ota.tokyo.jp)

不登校について思うことがあります。「いじめ」「疎外感」「やる気がない」「朝起きると体調が悪くなる」「楽しくない」など理由はそれぞれ異なると思いますが、もしその中に「自分がここにいる違和感があり、なんとなく馴染めない」と感じている生徒がいるとしたら、それは「不登校」と一緒に語る問題ではないのかもしれないと思います。私の周りでも何人かそういう人がいます。いわゆる「ギフテッド」という特殊な才能の持ち主たち。学校教育という型にはまったシステムの中では才能が潰されてしまう子たち。その危機感から「不登校」になってしまうケースもあります。ある生徒は学校で教える社会科の授業が嫌いだったと言います。大人になってそれが「自虐史観」だったと知り、独自で書籍等で勉強をして、日本のことが好きになったと言います。

歴史は本来、自国のことを知り、誇りを持ち、自分の国にアイデンティティを持ち、社会に出たときに国のために働こうという気持ちにすることが強いモチベーションとなると思います。今の教育のような正しい歴史観を教えないことは、将来働いて納税する時に「育ててくれてありがとう」という思いは湧き上がりません。どこの国も当たり前のように自国を正当化した歴史を教えています。少なくとも先進国だけ見ても自虐史観は日本だけです。これでは国際社会で勝ち抜くことは難しいでしょう。

私の周りの若い人たちが「海外の大学をに入学して、卒業したらそのまま海外で働く」「日本はもう沈没寸前だから、海外に永住する」と言っている姿を見ると悲しくなります。優秀な人材が流出してしまうのは日本しいては大田区にとっては大損害です。

「不登校・引きこもり」の問題は、学校に通ったら終わり、家から出て働き始めたら終わり、ではないと思います。スタートラインに立つのに必要な「自信を持つ」ということは、「自分は何を以って周りを幸せにできるのか」と向き合うことだと思います。私は「日本の歴史」と「道徳教育」に答えがあると思います。こうした観点から教育問題に取り組んでいきたいと思います。

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